2022.07.11
東北なんもわからんので県民割5泊6日で東北6県一周してきました
いやぁ~乱世乱世! せっかく県民割が全国版になるとのことで急いで東北一周してきたのにまたコロナ増で延期クサいでゴザルよ。しかしこのブログ記事を延期するわけにも行かずry ———
こんにちは。トリココシステム三阪です。
先日、ついに復興道路「三陸沿岸道路」が全線開通、さらに県民割も東北ブロック割へと進化しました。この2つを組み合わせると念願だった東北一周がわりと手軽に実現可能なんじゃないかと思い、勢いだけで実践してきました。
基本ルール
予算がないのでケチケチ乞食旅になります。
- できるだけ復興道路を利用し、有料道路は使用しない
- 岩手県、青森県、秋田県、山形県、宮城県に県民割を利用して1泊する
- 宿泊地は県庁所在地を避ける
- 宿の朝食はつける
- 昼食、夕食は外食する
【1日目】 福島県郡山市→釜石市(釜石ベイシティホテル泊)
- 車:314km 6時間25分
福島県郡山市→相馬松川浦
出発。
まずは下道、国道4号線を北上して復興支援道路「福島相馬道路」を通って相馬市まで抜けました。郡山から1時間半程度ですね。
相馬松川浦にある、たこ八さんでランチにしました。
相馬→鳴瀬奥松島IC
復興道路「三陸沿岸道路」の無料区間は「鳴瀬奥松島IC」からなので相馬から下道、国道6号/8号を経由して宮城県を縦断。1時間半かかりましたが高速を使えば30分くらい節約できます。
鳴瀬奥松島IC→陸前高田
未だ脳裏に焼きつく津波の映像…
奇跡の一本松…
陸前高田のICを降りました。
整然と整備された街中に突然現れる津波の爪痕生々しい震災遺構のコントラストに心が揺さぶられます。次の世代へ震災の記憶を継いでいく強い意志を感じました。
(ワイの大好きオカモトセルフさんも被害を受けてたんですね…)
陸前高田→釜石市
陸前高田から40分で釜石に到着。
三陸沿岸道路様様です。
震災で釜石にも津波が押し寄せた際、この三陸沿岸道路が避難場所となって犠牲者を一人も出さなかったそうです。
釜石は建物の人口密集度がかなり高く、香港島のような印象を受けます。
近代製鉄発祥の地ということで、鉄の歴史館などもありました。(地元では有名らしいレトロ自販機も)
ホテルにチェックインして夕食。釜石は観光客も多く、飲み屋街がかなり充実している印象でした。
釜石ベイシティホテル
中心街にあり、向かい側に提携駐車場があります。サバ缶やお菓子をいただきました。
宿泊費 | 8,000円 |
いわて旅応援プロジェクト補助 | -4,000円 |
駐車場 | 500円 |
合計 | 4,500円 |
(いわて応援クーポン) | -2,000円 |
(楽天ポイント) | -72pt |
(ハピタスポイント)※ | -72pt |
実質 | 2,356円 |
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※ポイ活サイト「ハピタス」を経由して楽天トラベル予約すると1%ポイントがもらえます。
朝食はつけたいマン
盛り付けミスってますが、高評価の朝食バイキングでした。
いわて旅応援プロジェクト(県民割・ブロック割)を使った予約方法
予約方法はいろいろありますが、楽天トラベルでキーワード検索する方法が一番楽でした。
- 楽天トラベルから「いわて旅」をキーワードにして検索
- 東北→岩手県→「好きな地域」で絞り込み(PCサイトだと日付でも絞り込めます)
- 良さそうなプランを選んで空室検索して予約します
※動画再生すると縦に伸びます
※キャンペーン詳細は公式サイト「いわて旅応援プロジェクト」を確認してください
【2日目】 釜石→八戸(八戸プラザホテル泊)
- 車:261km 5時間26分
釜石→遠野
河童伝説など、柳田国男「遠野物語」で有名な遠野へ立ち寄りましました。復興支援道路「釜石秋田線」を使って片道20分程度です。遠野の由来は一戸や八戸に続く「十戸(とおのへ)」から来ているらしいですね。
すごく広大な盆地で、水も豊富なため農地に適した土地のようでした。しかし近隣都市との距離が遠く、山越え必須なため、車の無い時代には住民が外界へ出ることは一大イベントだったようです。その閉鎖性が独自の世界観を育み、遠野物語を生み出していくのが少しわかる気がしました。
遠野→吉里吉里
遠野から折り返して北上中、「吉里吉里」という見慣れた地名を見つけて立ち寄りました。
どうもこちらが二本松岳温泉「ニコニコ共和国」のモデルになった小説「吉里吉里人」ゆかりの地のようです。しかしこの小説、上中下巻ある長編小説で、目下積ん読中のためどのあたりが独立国家ぽいのかわかりませんでした…。
吉里吉里→久慈
朝ドラ「あまちゃん」ロケ地である久慈へ、「おら、ウニが食いてぇ…」ということで寄りました。
朝ドラで見ていたイメージよりも全然寂れておらず普通の街という印象でした。
じぇじぇじぇ!なのは ウニ弁当完売…
(良かった…もう潮騒のメモリーズが駅弁売り歩かなくてもいいんですね…)
気を取り直して「あまちゃん」ロケ地、小袖海岸に向かいます。
じぇじぇじぇ!
ウニ丼というか食堂自体やってない…
街の中心部に戻り、人気らしい喜多八食堂さんで遅めのランチにしました。
久慈→八戸
久慈からさらに北上して八戸へ向かいます。そういえば柳田国男さんもこのあたりを徒歩で縦断中に「独りで来るんじゃ無かった…」とぼやいたそうですね。(久慈は古生層で八戸は火山灰地のため、ずっと殺風景が続いているようです)
ようやく復興道路「三陸沿岸道路」359kmの終点、八戸にたどり着きました。
八戸は大きい街ですね。鎌倉時代に山梨県の南部村から遙々やってきた、ただの八騎の侍たちがコルテスやピサロよろしくこの地を占領したという伝説はにわかには信じがたいです。
八戸占領の輝かしい伝説とは裏腹に、その歴史には陰の部分が多く津軽藩との確執は有名ですが、米があまり採れない土地にもかかわらず八戸藩が置かれて殿様や武士を養わされたり、江戸幕府全盛の元禄時代に太平洋航路が開拓されると上方商人がどっと押し寄せてきて、金貸し、借金のカタに土地を奪われ多くの農民が奴隷に身を落とすことになったそうです。
戊辰戦争でも朝敵として扱われ、明治政府の都合によって繋がりの深い岩手県ではなく青森県に編入させられるのもそうですね。
…閑話休題、お酒を飲みます。
鶏8さん
2軒目の鶏8さん。八戸のクラフトビール「八戸麦酒」のHazy IPAとGolden Lite Aleを頼んでみました(記憶が曖昧なのでたぶんですが…)
八戸プラザホテル
中心部まで少し歩きますが、かなり立派なホテルでした。
宿泊費(割引済) | 3,100円 |
(青森おでかけクーポン) | -2,000円 |
(楽天ポイント) | -28pt |
(ハピタスポイント) | -28pt |
実質 | 1,044円 |
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朝食はつけたいマン
二日酔いの身には八戸せんべい汁は重いということがわかりました笑
青森おでかけキャンペーン(県民割・ブロック割)を使った予約方法
- 楽天トラベルから「青森おでかけ」をキーワードにして検索
- 東北→青森県→「好きな地域」で絞り込み(PCサイトだと日付でも絞り込めます)
- 良さそうなプランを選んで空室検索して予約します
※岩手版の手順動画の「いわて旅」を「青森おでかけ」に読み替えてください。
※キャンペーン詳細は公式サイト「青森おでかけキャンペーン」を確認してください
【3日目】 八戸→大館(ふるさわおんせん泊)
- 車:284km 7時間8分
八戸→三沢
下北半島を北上して行き、戦闘機が飛んでいるのを目にしてそういえば有名な三沢基地がこのあたりだなあと考えていると、三沢航空科学館という看板を目にしたので寄ってみました。結論から言うとめちゃくちゃ良かったです。
いい大人が童心に帰って楽しんでしまったわけですが、航空機のすごさはある程度物理や航空力学を理解してからのほうが楽しめるような気がしますね。(HondaJet、一度乗ってみたい…)
三沢→むつ市
下北半島縦貫道路の無料区間を通るなどして、むつ市でランチにしました。
むつ市は思っていたよりも大きな街で、機会があったらぜひ一度泊まってみたいです。
むつ市内にある「斗南藩史跡地」に立ち寄りました。「ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書」で読みましたが、会津を追われ、新天地として下北半島に移り住んだ藩士たちの生活は過酷を極め、それは筆舌に尽くしがたいものだったようです。
明治政府樹立後も新撰組の胴元だった会津藩を、奥羽越列藩同盟として最後まで抵抗した東北を、明治新政府はいじめるというよりもただ無関心を貫き、北海道開拓からはじまり、韓国、満州、果ては東南アジアと拡大路線にばかり力を割いてしまいました…。
むつ市→恐山
有名な恐山に来ました。
恐山ですが、印象としては「センスの良い、完成された観光地」でした。モノクロームの岩石にビビットな風車が映えますし、石仏、建物ひとつひとつのデザインにセンスが光ります。エメラルドグリーンの湖も含めて現代アートのような趣さえ感じられました。
(そういえば、イタコさんには会えずじまいでした…)
恐山→大館市
下北縦貫道を折り返して、秋田県の大館市へ向かいます…が、恐山の祟りでしょうか、この企画の根本を揺るがす大事件が発生してしまうのです。
矢印部分がGoogleのカーナビが指定したルートになりますが、標識も何も無く、高速道路の真っ只中でこんな道に入れません…。(あとで調べたら14km、道幅の狭いジャリ道だそうです)
そんなこんなでUターンするわけにもいかず、なし崩し的にみちのく有料道路さんに840円支払いました…。企画の基本ルール達成ならずです。
大館市内
ここ大館もまた戊辰戦争で戦闘があった場所でした。奥羽越列藩同盟からいち早く新政府側に寝返った秋田藩に盛岡藩が制裁という名目で攻め入ったのが大館でした。その際に大館の町のほとんどが消失したそうです…。
話が少し逸れますが、そうして新政府側についた秋田藩は「秋田県」を名乗ることを許され、抵抗を続けた仙台藩や盛岡藩は「仙台県」「盛岡県」は与えられないという新政府の子供じみた嫌がらせを受けることになったらしいですね。(会津藩は県庁すら置いてもらえない始末。同じ理由で「金沢県」「松山県」も認められなかったようです)
お酒を飲みます。
「酒処おばこ」さん
写真にはあまり撮れなかったのですが、「ホタテ食べる?」「大根煮たの食べる?」と女将さんがいろいろ出してくれました。居心地が良くてつい閉店までお邪魔してしまいました。
しかしこちらのビルが老朽化で来年取り壊しだそうです…。寂しくなってしまいますね。
ふるさわおんせん
旅館の方みなさんフレンドリーでホスピタリティが高く快適に過ごせました。温泉もずっと浸っていられる温度で気持ちよかったです。そして看板犬、秋田犬のワンコたちがかわいいです。
宿泊費 | 8,000円 |
あきた春割補助 | -4,000円 |
入湯税 | 150円 |
合計 | 4,150円 |
(あきた春割クーポン) | -2,000円 |
(楽天ポイント) | -72pt |
(ハピタスポイント) | -72pt |
実質 | 2,016円 |
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朝食はつけたいマン
明太子がうれしいです。ベーコンエッグのベーコンが2枚なあたりもニクいです。
あきた春割キャンペーン(県民割・ブロック割)を使った予約方法
あきた春割キャンペーンは、宿泊サイト予約後に公式サイトで申請が必要なので注意してください。
- 楽天トラベルから「あきた春割(あきた夏割)」をキーワードにして検索
- 東北→秋田県→「好きな地域」で絞り込み(PCサイトだと日付でも絞り込めます)
- 良さそうなプランを選んで空室検索して予約します
- 「あきた春割キャンペーン」公式サイトから利用申請します(QRコードが届きます)
※岩手版の手順動画の「いわて旅」を「あきた春割(あきた夏割)」に読み替えてください。
※キャンペーン詳細は公式サイト「あきた春割キャンペーン」を確認してください
【4日目】 大館→蔵王温泉(吉田屋旅館泊)
- 車:340km 7時間27分
大館→秋田
チェックアウト時に秋田犬親子のワンコと一緒に写真を撮ってもらいました。
かわええ…。また会いに来たいです。
八郎潟(大潟村)
広大な干潟を干拓してできた農地「八郎潟(大潟村)」を通りました。地図を拡大して見ると北海道のように広大な土地が直線で区分けされています。
秋田市内
秋田市内のレストランエムさんでランチにしました。
レストランエムさん
「ポークカツ定食」
秋田大学の目の前なので学生さんは一度は訪れるのではないでしょうか。バランスの良い味付けで美味しかったです。店を出るときにプラス100円でプリン付けられることを知りました…。
秋田→酒田市浜中地区
近代小説の傑作「砂の女」ですが、安部公房氏は酒田市の南、浜中地区のスナップ写真を見た瞬間にインスピレーションを得たそうです。
浜中、とは良く言ったもので地図で見ると庄内空港がすっぽり収まっている地域すべてが砂丘だったことがわかります。砂地では稲が育たないので江戸時代まではおそらく差別の対象だったでしょう…。
酒田市浜中地区→蔵王温泉
本当は酒田市か鶴岡市に泊まる予定でしたが直前に宿が埋まってしまい、急きょ蔵王温泉に泊まることにしました。しかし、ちょっと遠すぎましたね…。(車の運転あきた…)
蔵王温泉 吉田屋旅館
蔵王温泉は硫黄が強烈で2~3日、臭いが取れないくらいでした。本当に温泉街に来たんだという感じがしました。
宿泊費(割引済) | 2,850円 |
入湯税 | 150円 |
合計 | 3,000円 |
(やまがた夏旅クーポン) | -2,000円 |
(楽天ポイント) | -26pt |
(ハピタスポイント) | -26pt |
実質 | 948円 |
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朝食をつけたい人生だったマン
またもや基本ルールが…朝食付きプランがなかったんです…。コンビニ飯めっちゃうめえ…
やまがた夏旅キャンペーン(県民割・ブロック割)を使った予約方法
- 楽天トラベルから「やまがた夏旅」をキーワードにして検索
- 東北→山形県→「好きな地域」で絞り込み(PCサイトだと日付でも絞り込めます)
- 良さそうなプランを選んで空室検索して予約します
※岩手版の手順動画の「いわて旅」を「やまがた夏旅」に読み替えてください。
※キャンペーン詳細は公式サイト「あきた春割キャンペーン」を確認してください
【5日目】 蔵王温泉→仙台(晩翠亭いこい荘旅館泊)
- 車:107km 3時間21分
蔵王温泉→天童
仙台市へ向かう途中にある天童でランチにしました。
一庵さん
「一庵そば」
平日でも並びができる人気店でした。値段もリーズナブルで美味しかったです。お会計がセルフレジで、初回にもかかわらず後ろのおばさまに「使い方わからないから教えて」と言われてしまい、常連の振りしてそつなく教えました。ミスらなくて良かったです。
天童といえば将棋の駒、ということで絵入れ体験。ネコチャン
山形といえばさくらんぼ。直売所に寄りましたが正直さくらんぼ争奪戦ナメてました…。恐ろしかったです。
天童→仙台
オンエモーションさんのオフィスにお邪魔しました。国分町から徒歩5分のおしゃれオフィス…ここで働かせてください!
はじめてMacStudio実機見ました。社長の机には2-300万円(推定)が乗っています。
仙台市内
東北の長い暗い歴史の話も都会に来たら忘れました。お酒を飲みます。
「酒肆 番」さん
オンエモーションのカナさんにおすすめしてもらいました。隠れ家的なお店ですね。どぶろくビール割りもおでん、長いも唐揚げ、焼売、どれも大変美味しかったです。つい日本酒飲み比べセットや焼酎まで飲んでしまい、宿に直帰しました。
晩翠亭いこい荘旅館
仙台の都心部で無料駐車場はありがたいです。部屋やトイレの清掃がすばらしくピカピカでした。仙台へは新幹線派でしたが車で来てこちらを定宿にするのもいいなあと思いました。
宿泊費(割引済) | 5,000円 |
(みやぎ宿泊割クーポン) | -2,000円 |
(楽天ポイント) | -45pt |
(ハピタスポイント) | -45pt |
実質 | 2,910円 |
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帰ってきた朝食はつけたいマン
とても手が込んだ朝食で美味しかったです。やはり熱々で提供される朝食はいいですね。
みやぎ宿泊割キャンペーン(県民割・ブロック割)を使った予約方法
- 楽天トラベルから「みやぎ宿泊割」をキーワードにして検索
- 東北→宮城県→「好きな地域」で絞り込み(PCサイトだと日付でも絞り込めます)
- 良さそうなプランを選んで空室検索して予約します
※岩手版の手順動画の「いわて旅」を「みやぎ宿泊割」に読み替えてください。
※キャンペーン詳細は公式サイト「みやぎ宿泊割キャンペーン」を確認してください
【6日目】 仙台→郡山(帰宅)
- 車:128km 3時間52分
仙台→岩沼市
ふつうに基本ルール無視して県庁所在地の仙台に泊まってしまいましたが、まあいいか、ということで帰りはゆっくり岩沼市のほうからぐるっと帰りました。
(宮城県は白石も古川も松島も石巻も行ったことあるので…)
亘理町内
亘理町のどんぶり亭 松本さんでランチにしました。
岩沼市→郡山市
無事帰宅しました。自宅最高!
次回のトリココシステムのなんもわからんブログは…
次回のブログ記事は「福島県内の泊まった宿特集」の予定です。
福島県県民割プラス(県民割・ブロック割)を使った予約方法
福島県の県民割が一番難しいです…。
- 楽天トラベルでめぼしい宿を検索しておきます
- 県民割プラス公式サイトから宿の名前で検索して、対象の宿か、予約枠は空いているか確認します
- 予約枠が空いていれば楽天トラベルから予約します
- 予約完了後、県民割プラス公式サイトから利用申請します(初回会員登録が必要)
※キャンペーン詳細は「県民割プラス公式サイト」を確認してください